久しぶりにこのブログを開きました。
更新しなくなってから、何ヶ月経ったのか自分でも数えるのが怖いので数えません。
数えたら負けです。
人生数えないほうがいい数字というのが確かに存在するのです。
それでもなぜ今、また書き始めようと思ったのか。
理由はひとつ。
新作映画を撮ります。
タイトルは『傀(カイ)/KAI』。

ジャンルはアクションホラーコメディ!。
ハリウッドで30年キャラクターデザイン/特殊メイクをやって、その後監督業に手を出して、『GEHENNA/死の生ける場所』なんていうのも撮って、その後もアメリカで3本の映画の監督。日本でまだ配給はありませんが、それでもまだ懲りずに映画を作っております。
懲りないというよりは、たぶん動いてないと死んでしまうからです。
マグロ男と呼んでください。
書いて気づいたけど、常に動いてるイメージとしてマグロ男としたけど、マグロ女は
いや、、、やめておこう。
で、この『傀』、そもそもどうやって始まったか。
きっかけは、一本の映画でした。
『Weapons』
何の予備知識もなく観に行ったら、これがもう、めちゃくちゃ面白かった。
「久しぶりにめっちゃ面白いホラー観た!」と本気で思わされた一本でした。
そしてちょうどその頃。
以前に脚本を一緒に書いたパートナー、Blitaroから「たまにはご飯行きましょう」と連絡をもらっていた。
じゃあということで会って話してみたら、なんと彼女も『Weapons』を観たばかり。
そこから話が盛り上がり、現代の日本でめっちゃ面白いと言われるエンタメホラーを作ろう!
いつしかその日の食事はどういう内容にするかというミーティングになっていた。
そして数日後。
Blitaroが、あっという間にざっとネタを書き上げて送ってきた。
これがびっくりするほど面白い。
読み終えた瞬間、「これはいける!」と直感した。
そこから二人で、長編映画用に脚色しては読み合わせ、書き直しては議論し、シーンを抜いては足し、足しては抜き……という作業を延々と繰り返しました。
最終的にシーン数は100以上。
何ヶ月もかかった。
低予算映画制作をいくつも経験してきた私は、どういうところに金がかかるかよくわかるので、脚本の内容を制限せざるを得なくなる事もあります。
その都度じゃあどうしたら面白さを損なわずに変更できるのか、
途中、二人で何度「これもう無理じゃない?」と言い合ったかわかりません。
しかし最終稿を読み返したとき、自分でも認めざるを得なかった。
これは絶対に面白い!
自分で言うな、と思った人。
その通りです。すいません。
しかし脚本作業は『これは絶対に面白い!』という瞬間と、『本当にこれがウケるのか?』という思いの波が交互にくる物です。
自分達で作った脚本くらい自分達で褒めないとやってられないんです。
そうでないと、てやんでえべらもうめと酒を煽って枕を涙で濡らすしかないのです。
脚本に愛がないと、自信を持って監督やって人に指示するなんて出来ないのです。
そんなわけで現状をご報告します。
脚本 ── 完成
主演 ── 決定。誰かは……明日正式発表予定。とんでもなくいい人を引き当てました。乞うご期待。
公式サイト ── 完成。これも近日中にURLを公開します。
ロケハン ── 明日
そう、明日です。
「ここに祠があって」「ここで儀式が始まって」「ここの地下室に……」みたいなことを脚本にさんざん書きはしたものの、実際にロケ地を見に行くのは初めて。
頭の中の絵と、目の前に立つ現実の建物がどれだけズレているか、どれだけハマるか。明日になったらわかる。
見た目だけではなく、そこで撮影する予算、役者などのメイクや控え室、駐車場、トイレなどなど様々な条件が合致しないと使えません。
候補を出しては見に行くを繰り返す地道な作業になります。
めんどくさいけど楽しみ。
この感覚を、一人でかみしめて終わるのはあまりにももったいない。
それでこのブログを始めようと思ったわけです。
ブログを始めるもうひとつの理由
映画は、一人では作れません。
これは精神論ではなくて、物理的に無理。
スタッフがいて、キャストがいて、ロケ協力者がいて、機材があって、お金があって、そしてそれを「観たい」と言ってくれるお客さんがいて、ようやく一本の映画が世に出ます。
私は今までその全部を経験してきましたが、毎回毎回、本当にギリギリの綱渡りでなんとか完成にこぎつけてきました。
今回もたぶんギリギリです。
たぶん、というか、確実に。
だからこそ、今回はその制作のプロセスをできるだけオープンにしていこうと思いました。
うまくいったこと。
うまくいかなかったこと。
ロケハンで道に迷ったこと(たぶん明日起きる)。
予算が足りなくて頭を抱えたこと(これもたぶん起きる)。
役者さんの一言で空気が変わった瞬間(これは祈ります)。
そういうのを、毎週ちょこちょこと書いていきます。
そして、もしこのブログを読んで「ちょっと続きが気になる」「この映画、観てみたい」「なんなら応援したい」と思ってくれる人が一人でも増えたら、それだけでブログを書く意味があると思っています。
応援の形は、なんでもいいんです。
ブログをシェアしてくれる。
SNSで「気になる」とつぶやいてくれる。
ロケ地候補の古民家を知ってたら教えてくれる。
公開されたら劇場に来てくれる。
どれもめちゃくちゃありがたいです。
この映画を、皆さんと一緒に作っているような気持ちで進めていきたい。
それが、このブログをやる目的です。
明日主演俳優を発表します。
そして来週は
初ロケハンの珍道中をお届けします。
たぶん何かしらやらかすので、その辺は安心してください。
人生、何が起こるかわかりません。
でもそれが、面白い。
片桐裕司
































































